この品種は,「島系523号」に「R392-50」を交配して育成された固定品種であり,いもの形状は扁球形,皮色は白黄,肉色は白,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有するでん粉原料用品種である。叢性は中間型,個重型・個数型の別は個重型,茎の長さ及び太さは中,茎色は緑,分枝数は中,葉色は緑,小葉着生の粗密及び葉の毛茸は中,花の数は多,花色は赤紫系,ふく枝の長さは短,いも着生の深浅は浅,長短は中,扁平度は強,形は扁球形,皮色は白黄,目の深浅は中,肉色は白,休眠期間はやや長,枯ちょう期は中晩,早期肥大性はやや速,上いも重は中,上いも数は少,でん粉重は多,でん粉価は高,でん粉粒子の大きさはやや小,糊化開始温度はやや高,最高粘度は高,灰分含量はやや高,疫病抵抗性推定遺伝子型はR1,疫病圃場抵抗性は弱,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型はH1である。「紅丸」と比較して,花色が赤紫系であること,皮色が白黄であること,上いも平均1個重が大きいこと,でん粉価が高いこと,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で,「コナフブキ」と比較して,皮色が白黄であること,早期肥大性が速いこと,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で区別性が認められる。 |