この品種は、「とちおとめ」に(「サマーベリー」×「盛岡26号」)の育成系統を交配して育成されたものであり、果実は円錐形で大きさは中、果皮の色が鮮赤の四季成り性の品種である。草姿は中間、草勢はやや強である。葉色は濃緑、葉の横断面の形状は軽く上に湾曲、光沢はやや弱、頂小葉の縦横比は縦長、基部の形は鋭角、鋸歯の形は中間、葉柄の長さはやや長、アントシアニンの有無は無、ランナーの数はやや少である。花の大きさは中、花冠に対するがく片の大きさは同等、花房当たりの花数は中である。果実の縦横比は縦長、大きさは中、果形は円錐、無種子帯は無又は極狭、果皮の色は鮮赤、果実の光沢はやや強、そう果の落ち込みは表皮並、がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは中、果実の硬さはやや硬、果肉色は濃紅、果心の色は白、果実の空洞は小である。季性は四季成りである。可溶性固形物含量は中である。「サマーベリー」と比較して、葉柄のアントシアニンの有無が無であること、無種子帯が無又は極狭であること、がく片の着き方が離であること等で区別性が認められる。 |