この品種は、「チヂワ」に「長系80号」を交配して育成された固定品種であり、外観及び食味が良く、青枯病抵抗性が強で、暖地二期作向きの調理用品種である。叢生は中間型、個重型・個数型の別は個重型、幼芽の色は紫、茎の長さは短、茎の太さは中、茎色は緑、茎色(2次色)は赤紫、分枝数は少である。葉色は緑、頂小葉の形は広、頂小葉の大きさは大、小葉着生の粗密は密、葉軸の色は帯紫である。花の数は多、花の大きさは大、花色は紫系、結果数は無である。ふく枝の長さは短、いも着生の深浅は浅、いもの形は楕円形、皮色は白黄、表色の粗滑は滑、目の数は中、目の深浅は浅、肉色は淡黄である。体眠期間は短、枯ちょう期は中、早期肥大性は速、上いも重は多、上いも数は中、上いも平均1個重は大、でん粉価は中、水煮の肉質は中、黒変の程度は無、食味はやや上、二次生長及び裂開は微である。Yモザイク病抵抗性は弱、青枯病抵抗性は強、軟腐病抵抗性及び粉状そうか病抵抗性はやや強、疫病圃場抵抗性及びそうか病抵抗性はやや弱である。「デジマ」及び「ニシユタカ」と比較して、幼芽が紫色であること、茎色の二次色が赤紫であること、頂小葉が大きいこと、葉軸が帯紫色であること、花の数が多いこと、花色が紫系であること、いもの形が楕円形であること、青枯病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 |