この品種は、「アマギヨシノ」と「カンヒザクラ」との交配実生品種である。「カンヒザクラ」(別名「ヒカンザクラ」)とソメイヨシノ系品種との交配品種である。花形「アマギヨシノ」に類似している。花の咲き方は「アマギヨシノ」と「カンヒザクラ」の中間形、花色は「カンヒザクラ」に近い中間色である。「ソメイヨシノ」、「アマギヨシノ」等と同系の品種で大輪、一重咲きであるが、花色が「カンヒザクラ」の紅色に近い淡紅色を示すことで区別される。また、「カンヒザクラ」及びこれと他種類との交配品種とは開花期が遅いことで区別される。「シナミザクラ」や「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」との雑種の中には花色、花形にやや似ているものがあるが、開花期が3月中~下旬、気根がみられる等の点で異なる。なお、四国地方は夏までにアブラムシ、グンバイムシの被害を受けることが多いが、この品種はこれらの被害をほとんどうけないのも1つの特徴である。 |