この品種は、「デジマ」に「長系108号」を交配して育成されたものであり、いもの形状は卵形、皮色は白黄、肉色は淡黄、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する調理向きの品種である。叢性はやや直立型、個重型・個数型の別はやや個重型、茎の長さは短、太さは中、茎色(1次色)は緑、分枝数はやや少、葉色は緑、小葉着生の粗密は中、葉の毛茸は少、花の数は稀、花色(1次色)は赤紫系、花色(2次色)は白、分布はしまである。ふく枝の長さはやや短、いも着生の深浅はやや浅、いもの長短はやや長、扁平度は弱、形は卵形、皮色は白黄、表皮の粗滑は滑、目の深浅は極浅、肉色は淡黄、休眠期間はやや短、枯ちょう期は中、早期肥大性はやや速、上いも重はかなり多、上いも数は中、上いも平均1個重はやや大、肉質はやや粘~中、Yモザイク病抵抗性は中、疫病圃場抵抗性は弱、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型はH1である。「デジマ」と比較して、茎の長さが短いこと、花色が赤紫系で白のしまが入ること、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で、「ニシユタカ」と比較して、花色が赤紫系で白のしまが入ること、表皮の粗滑が滑であること、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で区別性が認められる。 |