この品種は、「ムサマル」に「島系544号」を交配して育成されたものであり、いもの形状は球形、皮色は黄褐、肉色は白、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有するでん粉原料向きの品種である。叢性はやや開張型、個重型・個数型の別は個数型、茎の長さは長、太さは中、茎色(1次色)は緑、分枝数はやや少、葉色は緑、小葉着生の粗密は中、葉の毛茸は多、花の数は中、花色は赤紫系である。ふく枝の長さは短、いも着生の深浅及びいもの長短は中、扁平度は弱、形は球形、皮色(1次色)は黄褐、皮色(2次色)は無、目の深浅は中、肉色は白、休眠期間及び枯ちょう期は中、初期生育及び早期肥大性はやや速、上いも重は中、上いも数はやや多、上いも平均1個重は中、でん粉重は多、Yモザイク病抵抗性及び疫病圃場抵抗性は弱、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型はH1である。「コナフブキ」と比較して、皮色(2次色)が無いこと、初期生育が速いこと、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で区別性が認められる。 |