この品種は、(「紅小玉」×「黄福」)の種子をコルヒチン処理した4倍体個体に「黄金こだま」を交配し、その3倍体種子の中から育成されたものであり、果実は黄色の球形、果肉は濃桃色で1果含有種子数が極少の栄養繁殖性品種である。草姿は普通、草勢は強、主づるの長さはやや長、節数は中、本葉の形(欠刻)はやや深、大きさは大、色はやや淡緑である。子房の形は楕円、着果の安定性は高、果実の形は球、重さは軽、花落痕が大きさは中、果皮の地色は黄、網状斑の多少はかなり少、条斑の多少は少、内果肉の色は濃桃、果肉の硬さは中、繊維は少、糖度は高、1果含有種子数は極少である。雌花の開花期は早、成熟日数は短である。「紅鈴」と比較して、花落痕が大きいこと、1果含有種子数が少ないこと等で、「黄福」と比較して、果形が球であること、1果含有種子数が少ないこと等で区別性が認められる。 |