この品種は、南米パラグアイより導入された種子の実生から選抜、育成された固定品種で、育成地(広島県因島市)での開花始期が晩生の品種である。草型はⅡ型、草丈は中、第1次分枝数は極多、茎の細太は中、茎のアントシアンの有無は有、茎の毛じの有無・多少は中、節数は多である。葉形は楕円形、葉の大小及び厚さはともに中、葉の色は濃緑、葉縁の欠刻、葉の毛じの有無、多少及び葉部割合はいずれも中である。花の大小は中、花色は白、そう果の大小は中、そう果の色は黒褐、そう果の形は紡錘、千粒重は中、草勢は強である。越冬性はは不良、耐干性。耐倒伏性及び耐折裂性はいずれも中、栄養繁殖性は良、脱葉の難易は中、下位葉枯上りの程度は少、白絹病抵抗性は中である。総ステビオサイド含量は中、ステビオサイド含量は少、レバウディオサイドA含量は多、葉の乾物率及び乾葉収量はともに中である。「広島県農試系統A」と比較して、第1次分枝数が多いこと、茎が太いこと、葉形が楕円形であること、葉縁の欠刻が浅いこと、越冬性が不良であること、栄養繁殖性が良いこと、レバウディオサイドA含量が多いこと等で、「広島県農試系統B」と比較して、第1次分枝数が多いこと、葉縁の欠刻が深いこと、葉の毛じが多いこと、葉部割合が高いこと、越冬性が不良であること、栄養繁殖性が不良であること、レバウディオサイドA含量が多いこと等で、「IB-8-13-V」、「IB-8-V」、「72-73-74-75-52」及び「72-73-74-75-200」と比較して、レバウディオサイドA含量が多いこと等で区別性が認められる。 |