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この品種は、「杉山温州」と「テンプル」の交雑実生で、果実の色沢美麗、食味良好、芳香を持ち早熟性・無核性のものである。樹姿はやや開張、樹の大きさは大、樹勢は強、春枝や葉の発生密度はネーブルより粗である。葉は温州みかんに類似し、翼葉は線形で小である。花は小さく、花粉は少である。果実は扁円形、果頂部は浅く凹み、果梗部はやや凹である。果実の大きさは120g程度で、玉揃いはやや劣る。果皮の色は紅橙で、10月中旬には緑が退色し始め、11月中旬には8分以上と着色は早である。果皮は薄く、果面は滑らかで剥皮は温州みかんに劣るが、やや容易で、浮き皮にはならない。果肉は柔軟多汁で、甘味は糖度11~12度位、酸味は多、香気はくねんぼ香りでやや多である。種子数は1果5粒位で少なく、無核性であるが、他品種との受粉で種子数が増加し易い。胚は多胚で淡黄緑色である。成熟期は育成地(清水市)において12月下旬で、年内収穫が可能である。2月中旬には食味淡白となり、貯蔵性はやや悪い。「杉山温州」と比較して、果皮が薄いこと、果皮色が濃厚なこと、果肉の芳香が高いこと等で、「テンプル」と比較して、成熟期が早いこと、種子数が少いこと、種子は多胚であること等で区別性が認められる。 |