この品種は,アメリカ合衆国パデュー大学から導入した雄性不稔系統「P.E.601546A」を母系とし,アメリカ合衆国オクラホマ大学から導入した「Green leaf」を父系とする交雑品種であり,稈長が長,耐倒伏性がかなり強く,すす紋病及び条斑細菌病抵抗性が強いやや早生の飼料用品種である。 稈長は長,稈径及び分げつ数は中である。主稈葉数はやや少,葉長は長,幅は中,葉色の濃淡は濃,葉身中肋の色は白~緑である。穂長は長,数は中,穂首の抽出程度は長,穂形は円錐,粒着の疎密は疎,芒の有無は無,護穎の色は黒,被度は多,穀粒の形は舟型~卵型,色は褐である。年生は1年生,初期生育は良,出穂期及び開花期はやや早,稔性は極高,茎の乾汁性は汁,甘みは中である。耐倒伏性はかなり強,すす紋病及び条斑細菌病抵抗性は強,紋枯病抵抗性は中である。 「センダチ」と比較して,穂長が長いこと,耐倒伏性が強いこと等で区別性が認められる。 |