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本品種のきわだった特徴は果皮が滑らかな点で、普通系伊予柑や「宮内伊予柑」と判然と区別できる。普通系伊予柑やその変異系の宮内伊予柑では果皮の第一次油胞が大きく密に分布し凹凸がはげしい。しかし本品種は、「川野夏橙」の変異系「立花オレンジ」や温州ミカンにみられるトマト系のように、第一次油胞の分布が少なく、第二次・第三次油胞はかなり密に分布するが微小であるため凹凸を示さず、あたかもトマトの果面のように滑らかである。「宮内伊予柑」は着色に当たり果頂部に緑色が残り12月中旬にはこれが完全に抜け、下旬には完全着色する。本品種は緑色の退色は「宮内伊予柑」より早く10月下旬に始まり、11月中旬頃より赤道部あたりから黄色の着色が始まり、果頂部に向けて進む。11月下旬には果面のほぼ全域が橙黄色となるが、本種は「宮内伊予柑」と異なり果梗部に緑色が残る。12月上旬にはこの果梗部も着色し果面全体に赤味を増す。12月下旬には完全着色となる。果面の色は「宮内伊予柑」と同等か濃色である。果形は「宮内伊予柑」とほぼ同じで果径指数は1.2前後である。果実の大きさは「宮内伊予柑」と同等かやや小さい程度である。平均果重が300g近くあり樹勢は「宮内伊予柑」に比べてやや弱く葉も小さめで、節間が短くてつまり、わい性である。 |