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この品種は、「上田温州」に「はっさく」を交配して選抜育成された交雑実生であり、1~2月に成熟する早春の生食用に適するタンゼロである。樹姿はやや開張、樹勢は温州みかんより強い。葉の大きさは中、形は温州みかんより丸味を帯び、翼葉ははっさくより小さい。花の形ははっさくに似るが、大きさは、はっさくより小さい。果実の大きさは250g程度、含核数により多少変動するが、玉揃いは良い方である。果形は扁円(果形指数122程度)、果面ははっさくより粗い。果皮の色は橙黄色ではっさくに近いが、時として緑色の抜けが悪いことがある。果皮の厚さは約4mmで、質は丈夫で硬く、しまりが良く、はく皮はやや困難である。じょうのう膜はやや硬い。果肉の色は橙色で、はっさくより濃いが、温州みかんよりは淡い。肉質はやや硬いが、果汁は多い。果汁の糖度計示度は12~13%で高く、酸含量は0.8%程度でやや少なく、苦味はない。種子の数は少なく、受粉樹の有無により多少ふれるが、1果当たり6個程度で、単胚である。単為結果するが、その性質は弱い。また、隔年結果の傾向が多少認められる。樹体の耐寒性はかなり強く、温州みかん程度とみなされる。温州みかんに比べてそうか病に強く、かいよう病にやや弱い。成熟期は育成地(静岡県清水市)において1~2月で、3月以降まで樹上に残すと、軽度のす上りを起こすことがある。はっさくと比較して、果面が極めて租いこと等で、また、温州みかんとは果実の外観、成熟期、葉の形質等で区別性が認められる。 |