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この品種は、「モスクワアムレンシス」の実生に「セイベル13053号」×「中島1号」の花粉を交配した交雑実生であり、試作地(山形県東田川郡朝日村)において9月下~10月上旬、試験地(山梨県山梨市)において8月中旬に成熟する中房、中粒、紫黒色の赤ワイン原料用品種である。樹の大きさ、樹勢とも中、葉身は心臓形、裂片数は全辺及び3片葉が混在し、葉柄裂刻は広く開き、上裂刻は開き、葉脈間及び葉柄の毛じはない。花穂の形は複穂円筒である。果房の形は円筒と円錐が混在し、果房の大きさは中(150g)、粒着の粗密はやや粗である。果粒は円形、果粒の大きさは中(平均4.2g)、果皮色は紫黒、果皮の厚さは中、果皮と果肉の分離性は易である。肉質は中間、果汁の多少は中、甘味は中(糖度15~17度)、酸味は中、香気はない。種子数及び種子の大きさは中である。成熟期は中、裂果は無、果梗の強さは強、脱粒性は難である。「マスカット・ベリーA」と比較して、葉の裂片数が少ないこと、果粒が小さいこと等で、「メルロ」と比較して、粒着が粗いこと、果皮と果肉の分離が容易なこと等で、「カベルネ・ソービニヨン」と比較して、葉の上裂刻が開くこと、粒着が粗いこと等で、「ピノー・ノワール」と比較して、果房の形が異なること、粒着が粗いこと等で区別性が認められる。 |