|
①主要な特性 この品種は、「宮川早生」の変異樹で、成熟期から見て、極早生みかんの一型から二型にまたがる品種で、9月始めごろ、クロロヒルの退色が始まり、9月10日頃着色始め、果肉の酸含量は1.4~1.5%程度、9月20日頃は2~3分着色、酸含量1.1~1.2%となり、橋本早生グループと宮本早生グループの中間的特性を持つ。1~2分着色から完全着色に至るまで味ぼけのしないやや果肉先熟型の品種である。着色の進行は「徳森早生」に類似し、果頂部及び陽光面のクロロヒルが退色し、黄化が始まり、果梗周辺の果実の肩部に緑斑を残すが、ほぼ前面的に着色する。「宮川早生」に見られる半熟状態の過程は見られない。なお、果梗の付着部が輪状の黄化が見られる果実もあり、この点は「徳森早生」、「楠本早生」に類似する。果肉の色は8月下旬に「宮川早生」に比べて橙色が強くなるが、9月20日頃になると「宮川早生」の肉色も進行するので差は見られなくなる。しかし、この品種は中心柱の開きが早くルーズになり、「宮川早生」に比べて明らかに区別される。また樹勢が弱く、新梢の伸長、葉の大きさで、「徳森早生」と区別される。 ②果実 果形は円形、果形指数1.18程度で「徳森早生」よりやや腰高、大きさは中、果面は滑らかで油胞はやや凸、色は淡橙色、果皮の厚さは薄、果頂部の形は平坦、果頂部の放射条溝はなし、果梗部の放射条溝は少~中、果皮の厚さは薄、じょうのうの硬さは軟、砂じょうの色は橙、果汁は多、甘味は中、酸味は少、香気は中で特臭は無。③樹 樹姿は開張、樹の大きさは中、樹勢は弱、枝しょうの太さは細、節間長は短、葉身の形は紡錐形、葉の大きさは小、葉身の長さは短、葉身の幅は中、葉形指数は大で約0.51、発芽期、開花期、収穫期はいずれも早、隔年結果性は少、果実の日焼け果、浮皮果の発生はともに少、着色は容易で早い。貯蔵性は難。 |