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この品種は、「成功」(「紅マスカット」×ヤマブドウ、大井上康氏育成)と「S-9110」の交雑実生であり、試作地(山梨県山梨市)で9月下旬に成熟する中房中粒、短楕円形、紫黒色の赤ワイン原料用品種である。葉身は心臓形3片葉、葉柄裂刻は開き、上裂刻は浅く、深く重なり、葉柄は淡紅色である。花房の形は有岐型、果房は長円錐形、大きさは中、粒着の粗密は中である。果粒の大きさは中(約3~4g)、粒形は短楕円、果皮の色は紫黒、果粉は多く、果皮は厚く、果皮と果肉の分離性はやや難である。果肉は黄緑色で塊状、果汁の多少は中、甘味は高、酸味は極多で特殊香を有し、種子の数は中である。成熟期は遅く、花振い性は少、裂果性は無、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は中である。「マスカットベリーA」と比較して、果房が小さく長円錐形であること、果粒が小さく短楕円形で、果汁の酸が多く、特殊な香気を有すること等で区別性が認められる。 |