この品種は、「21-18(中津白桃×布目早生)」に「あかつき」を交配して得られた交雑実生から選拔されたもので、果形が円、果実の大きさが大、果肉色が白色、育成地(茨城県新治郡千代田町)において7月下旬に成熟する、中生の毛ももである。樹姿はやや開張、樹の大きさはやや大、樹勢はやや強である。花の大きさは大、花弁の形は楕円、色は桃、花粉の有無は有である。果実の外観は円、果頂部の形は凹、凹みはやや浅、梗あの深さはやや深、広さはやや狭である。果実の大きさは大、果皮の地色は乳白、着色の多少及び着色の濃さは中、着色の形はぼかしである。果肉の色は白、果肉内の着色はやや少、核周囲の着色は中、果肉の粗密は密、果皮の剥離性は中、肉質は溶質である。果汁の多少は多、甘味はやや多、酸味は少である。核と果肉の粘離は粘、核の形は短楕円、大きさはやや大である。成熟期は満開後111~120日、育成地においては7月下旬である。生理落果の多少は中、核割れの多少は微、製果は無、果実の日持ちは中である。「白鳳」と比較して、果肉内及び核周囲の着色が多いこと等で、「よしひめ」と比較して、果頂部の凹みが浅いこと、果皮の着色が少なく、淡いこと、着色の形がぼかしであること、核周囲の着色が多いこと等で区別性が認められる。 |