この品種は、「北海77号」に出願者所有の育成系統を交配して育成された固定品種であり、いもの形状は扁球形、皮色は赤、肉色は黄、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する調理向きの品種である。叢性はやや直立型、個重型・個数型の別はやや個数型、茎の長さは中、太さはやや太、茎色(1次色)は緑、分枝数は少、葉色は濃緑、小葉着生の粗密はやや密、葉の毛茸及び花の数は中、花色は赤紫系である。ふく枝の長さ及びいも着生の深浅は中、いもの長短はやや長、扁平度はやや強、形は扁球形、皮色は赤、目の深浅はやや浅、肉色は黄、休眠期間はやや長、枯ちょう期は中、早期肥大性はやや遅、上いも重は少、上いも数は中、上いも平均1個重は小、肉質はやや粉、葉巻病抵抗性は弱、Yモザイク病抵抗性及び疫病圃場抵抗性は弱、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型はH1である。「男爵薯」と比較して、皮色が赤であること、肉色が黄であること、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型がH1であること等で、「ベニアカリ」と比較して、叢生が直立していること、いもの形が扁球形であること、肉色が黄であること等で区別性が認められる。 |