この品種は、「早生もって」の枝変わりであり、花は鮮紫ピンクの中輪で、食用向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈は中である。茎の太さは中、色は褐、強さは強、中空の程度は極少、摘心後の分枝性は多、側らいの発生程度はかなり多、節間長はやや短である。葉身長はやや短、葉幅は中、葉の縦横比は小、葉柄の長さは長、基部の形は平、一次欠刻は深、葉の表面の色は中、裏面の色はやや淡、毛じの多少は少、光沢度、厚さ及び硬さは中、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆どの葉に付着、形は2深裂、大きさは小、分布状態は主として両側に付着するである。花房の形は平形、花の大きさは中、厚みはやや低、舌状花の重ねは5列以上で露心しない、舌状花数はやや多、管状花数は極少、分布は集中、長さは極少である。花弁の形は管弁Ⅰ、先端の形は歯状、花弁の長さは中、幅はかなり狭、外花弁の表面及び裏面の色は鮮紫ピンク(JHS カラーチャート8904)、舌状花表面の色の分布状態は均一、外花弁の角度は上向き、花の中心部の色は外弁と同色、花たくの形は盛り上がったドーム状、大きさ及び総ほうの大きさはかなり小、花首の太さは極細、長さは中、生態分類型は秋ギク、開花の早晩性は中である。「もってのほか」と比較して、外花弁の表面の色が鮮紫ピンクであること、花の中心部の色が外弁と同色であること等で区別性が認められる。 |