この品種は,「ハワイ系(スムースカイエン種)」に「Ⅰ-43-880」を交配して育成されたもので,果形は円錐,果実表面の色は黄橙で,大きさが軽の,育成地(沖縄県名護市)で7月中旬に収穫できる品種である。草姿は中間,草丈は短,生体重及び冠芽発生数は中,冠えい芽の発生数は無,冠芽の奇形の発生率は低,えい芽の発生数はやや多,茎長は短,太さは中,葉長は短,葉幅は狭,葉厚は薄,とげの密度は中,硬さは軟である。果形は円錐,果実の大きさは軽(800g程度),長さは中,果実表面の色は黄橙,小果の数は中,大きさは軽,果皮の厚さは中,果肉の色は白,果芯の太さは細,甘味は高,酸味は中,香気はかなり多,肉質は軟,種子の多少は無である。開花期は早,収穫期は早で育成地において7月中旬,成熟日数は短である。日焼けは中,裂果は少である。「N67-10」と比較して,果実が小さいこと,甘味が高いこと等で,「ボゴール」と比較して,葉のとげの密度が粗く硬さが軟らかいこと,果肉の色が白であること等で,「クリームパイン」と比較して,草丈が低いこと,葉幅が狭いこと,果実が小さいこと,収穫期が早いこと等で区別性が認められる。 |