この品種は、岩手県内から収集した大豆の在来品種である「岩浸品A3」から選抜、育成された固定品種であり、毛じの色が白で、甘味が多いえだまめ用品種である。胚軸の色は紫、小葉の形は円葉、花色は紫、毛じの多少は中、形は直、色は白である。主茎長及び主茎節数は中、分枝数は多である。伸育型は有限、開花期は中の早、成熟期は中の晩、生態型は中間である。若莢の色は緑、長さ(2胚珠2粒莢)は長、幅は中である。熟莢の色は褐、着莢密度は中、多粒莢率は低、湯煮(ブランチング)後の莢色は緑である。粒の大小は大、種皮の色及び粒の子葉色は緑、粒形は偏楕円体、臍の色は黄、甘味は多である。「富貴」及び「錦秋」と比較して、胚軸及び花の色が紫であること、開花期及び成熟期が遅いこと、粒の子葉色が緑であること、甘味が多いこと等で区別性が認められる。 |