この品種は、「平塚25号」(「幸水」×「菊水」)に「筑水」を交配して育成されたものであり、果実の形が扁円、果実の大きさが中、果皮の色が黄緑の育成地(茨城県つくば市)では8月中旬に成熟する早生種である。樹勢はやや強である。枝の長さは長、太さは太、節間長は中、皮目の大きさはやや小、短果枝の着生は中である。花芽の大きさは中、形は長楕円である。成葉の形は卵、先端の形は鋭、基部の形は心臓、鋸歯の角度は円鋸歯状、葉身及び葉柄の長さは中である。花の色は乳白、花弁の大きさは中、形は長円、切り込みはやや少である。果実の形は扁円、梗あの深さはやや浅、広さは中、ていあの深さは深、広さは広、有てい果の有無は無、果実の大きさは中、果皮の色は黄緑、果点の大きさは小、密度は密、果面の粗滑は滑、果梗の長さはやや短、太さは太、肉梗の有無は無、果芯の形は円心臓、大きさは小、果肉の色は白、硬度は軟、粗密は密、甘味はやや高、酸味は弱、果汁の多少は多、種子の大きさはやや小、形は卵である。開花始めは晩、成熟期は早で育成地においては8月中旬、裂果は無である。「八里」と比較して、梗あが広いこと、ていあが深いこと等で、「幸水」と比較して、果皮の色が黄緑であること等で区別性が認められる。 |