この品種は、「エリアス」に「みのる」を交配して育成されたものであり、花は明黄色に濃橙色のぼかしが入る小輪で切花向きの品種である。開花時の草丈は長、節間長及び茎の太さは中、色は緑である。たく葉の大きさは小、葉の着き方は上向き、葉長及び葉幅は中、葉の縦横比はやや小、光沢は中、一次欠刻の深さはかなり深、基部の形は平、表面の色は中である。花房の形は凹形、花の数はかなり少、舌状花の重ねは一重、管状花のタイプはデイジータイプ、花の大きさは小、厚みはかなり低、花首の長さはやや短、花たくの形は盛り上がったドーム状である。舌状花の多少はかなり少、向きは斜上、主要な形は平弁、花筒部の長さは短である。外花弁の長さはかなり短、幅はやや狭、花弁先端の形は歯状、舌状花表面の色の分布状態はぼかし、外花弁の表面の色は明黄(JHS カラーチャート2506)、複色の色は濃橙(同1607)、裏面の色は明黄(同2506)である。花盤の大きさはかなり小、未開花部位の色は黄緑、開花した部位の色は黄、中央暗色スポットは無、管状花の花冠の深裂の程度は小である。生態分類型は夏秋、開花の早晩性は中である。「ケベック」と比較して、舌状花表面の色の分布状態がぼかしであること、外花弁の表面の色が明黄であること等で、「みのる」と比較して、開花時の草丈が長いこと、舌状花表面の色の分布状態がぼかしであること等で区別性が認められる。 |