この品種は、「玉虫」に出願者所有の育成系統を交配して育成されたものであり、花は明黄色のかなり小輪で切花向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈は中である。茎の太さは中、色は緑、強さは強、中空の程度、摘心後の分枝性及び側らいの発生程度は中、節間長はかなり短である。葉身長及び葉幅は中、葉の縦横比はやや小、葉柄の長さは短、一次欠刻はやや深、表面の色はやや濃、裏面の色は中、毛じの多少は少、光沢度はやや強、厚さ及び硬さは中、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆どの葉に付着、形は2深裂、大きさはかなり小、分布状態は主として両側に付着するである。花房の形は凹形、花の大きさはかなり小、厚みはかなり低、舌状花の重ねは1.5列まで、舌状花数は極少、管状花部の直径はかなり小、管状花数は中、分布は集中、長さはかなり小である。花弁の形は平弁、先端の形は丸い、花弁の長さはかなり小、幅は狭、外花弁の表面の色は明黄(JHS カラーチャート2506)、裏面の色は明黄(同2505)、舌状花表面の色の分布状態は均一、外花弁の角度は平、花盤の色は黄緑、花たくの形は盛り上がった円錐状、大きさは極小、総ほうの大きさはかなり小、花首の太さは極細、長さはやや短、生態分類型は秋ギク、開花の早晩性は早である。「金秀」と比較して、外花弁の表面の色が明黄であること、裏面の色が明黄であること等で、「秋秀」と比較して、外花弁の表面の色が明黄であること等で区別性が認められる。 |