この品種は、「白丸」に「ケベック」を交配して育成されたものであり、花は紫ピンク色で底白の小輪で切花向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈は高である。茎の太さは細、色は褐、強さは中、中空の程度は無、摘心後の分枝性及び側らいの発生程度は中、節間長は短である。葉身長及び葉幅は中、葉の縦横比はやや小、葉柄の長さはやや長、一次欠刻はやや深、表面の色、裏面の色、毛じの多少及び光沢度は中、厚さは厚、硬さはやや硬、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆どの葉に付着、形は2深裂、大きさはやや小、分布状態は主として両側に付着するである。花房の形は凹形、花の大きさは小、厚みは低、舌状花の重ねは1.5列まで、舌状花数は極少、管状花部の直径はかなり小、管状花数は中、分布は集中、長さは小である。花弁の形は平弁、先端の形は丸い、花弁の長さは小、幅はやや狭、外花弁の表面の色は紫ピンク(JHS カラーチャート8903)で基部が紫白(同8901)、裏面の色は淡紫ピンク(同8902)、舌状花表面の色の分布状態は底白、外花弁の角度は上向き、花盤の色は黄緑、花たくの形は盛り上がった円錐状、大きさは極小、総ほうの大きさはかなり小、花首の太さは極細、長さはやや短、生態分類型は夏秋ギク、開花の早晩性は晩である。「ケベック」及び「ニコル」と比較して、花弁の表面の色が紫ピンクで基部が紫白であること等で区別性が認められる。 |