この品種は、エゾリンドウの実生系から育成された一代雑種であり、開花期が晩生で、花は花冠先端の転回はやや外反転する。花色は鮮青紫色で切花向きである。草型は直立性で、草丈は実生2年目株で120cm程度と高い。茎の太さは7mm程度と太く、茎上部及び下部の色は緑色で、茎立数は8本程度で節数は20節程度である。葉序は対生で葉身の形状は狭楕円形であり葉縁の形状は全縁である。葉長は10cm程度、葉幅は3cm程度で葉色は濃緑色で葉表面の光沢は無く、葉のねじれ、葉柄は無く、葉の着生角度は60~70度である。花房のつき方は茎頂から下位節に群生し、下部より開花する。頂部の着花数は10花程度で花段数は8段程度である。花は一重で花冠の形は狭鐘形で、長さは5cm程度、直経1.5cm程度であり、花冠先端はやや外反転する。花色は花冠内面及び外面は鮮青紫(JHSカラーチャート8005)で、花冠内面上部の斑点は無く、外面の斑点は少である。がく片のそろいは不斉で、色は緑色である。やくの色は淡黄色で退化はしていない。花の香りが有り、育成地(岩手県北上市)における開花期は露地栽培で9月上旬の晩生である。「いわて」と比較して、草丈が高いこと、茎が太いこと、茎立数が多いこと、茎上部の色が緑色であること、葉表面の光沢が無いこと、花色が鮮青紫色であること、開花期が9月上旬の晩生であること等で区別性が認められる。 |